2006年01月19日

ALICE 3

あー・・・また1ヶ月・・・
まぁ今回は年末年始のHDD急逝事件でVP#07の1話が吹っ飛んだショックでなかなか手が出ませんでした。
・・・#07はALICE書き終わってから書こうかしら・・・

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2006/01/19 書き始め
2006/01/23 加筆-書き終わり

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3. 選択

 降下のための装備を身に着けている間、ヒトダマが隣でおぶおぶしながらスネークを見上げていた。
「固体さぁん・・・本当に大丈夫なんですかぁ?」
 自分の世界に関する何らかのヒントが隠されていると思いきや、メタルギアの破壊とは。
 今更ながら、スネークにカードを手渡した謎の女性が恨めしく思う。
 だが、そんなことにはお構いなく装備を身に着けるスネーク。
「メタルギアがあるなら破壊する。それだけだ」
「でもぉ・・・危険ですよぉ」
 確かに単独潜入を何度も経験しているスネークにはヒトダマやNATという心強い味方がいる時点で今回の任務は達成できたも同然、なのかもしれない。
 それに「メタルギアの破壊」という明確な目的があるのである。
 装備もある。気にすることはない。
 しかしヒトダマはどうしても不安だった。
 スネークが通うバー「Dawn Purple」で出会った謎の女性から手渡されたコペルソーン・エンジンの接続コード。
 ヒトダマが元いた世界に戻るパスコードかと思いきや、今ではそれも怪しいものである。
 女性がスネークのことを知っていたと考えると、もしかすると女性はスネークを利用するために自分をだしに使ったのではないかとも考えられる。
 それは、考えすぎなのだろうか・・・とヒトダマがわずかにうなだれたその時、スネークがヒトダマの頭を軽く叩いた。
「心配するな。お前の世界に関するヒントも聞き出せたら一石二鳥だ」
 そう言い、スネークが左腕を突き出して「掴まれ」と続ける。
「この高度からの降下だ。しっかり掴まらないと迷子になるぞ」
「ははははい〜」
 スネークに言われ、ヒトダマが恐る恐るスネークの腕に手を伸ばす。
 ・・・と。
「・・・はう〜」
 スネークに触れた瞬間、ヒトダマの鼻から二筋の血しぶきが飛び散り、ヒトダマはそのまま床にダウンした。
「・・・あ・・・」
「・・・おい」
 床にダウンしたヒトダマをしゃがんでつついてみるが、ぴくぴくと痙攣するヒトダマが動き出す気配はない。
「・・・どうするの、スネーク」
 これじゃ戦力にならないんじゃ・・・と呟いたオタコンに、スネークはやれやれといったように肩をすくめて見せた。
「仕方ない・・・気がつくまでこれを使うか」
 そう言い、スネークは頭に巻いた無限バンダナの先を手繰り寄せた。
 やや乱暴にヒトダマをひっくり返し、尻尾が上になるようにする。
「スネーク、まさか・・・」
 オタコンがそういう間もなく、スネークはヒトダマの尻尾を引っ張ると(その瞬間、ヒトダマは「ほぎゃっ!」と声を上げたがお構いなしに)無限バンダナで縛り付けた。
「これならヒトダマも大丈夫だろう」
 縛り付けたヒトダマを手に、スネークはヘリのハッチを開放した。

◆◇◆  ◆◇◆


 「誰が潜入するのか決めてもらいたい」というViperの言葉に一瞬、沈黙する一同。
 どうするか、と天辻は考えた。
 話の流れから、鎖神が出ると言うことは間違いない。
 表向きは孤島の刑務所、だが何かしら大規模な研究を行っているという研究所、セキュリティもぬるくない上にネットワークから隔絶されたデータを抜き出すというのなら鎖神が一番適しているのである。自分のようにうっかりアクセスログを残すことも無く、うっかり鉢合わせした巡回を躊躇いなく斃すこともできる。
 だが、あまりにも危険すぎるこの任務に鎖神を就かせたくはなかった。
 かといって水城、水谷の二人では不安が残る。
 そう考え、天辻は恐る恐る手を上げた。
「・・・俺が・・・」
「俺が出る」
 天辻の言葉と、鎖神の言葉が重なった。
「・・・ほう、」
 感心したようにViperが天辻を見る。
「危険だと分かって、出るというのか」
「確かに俺じゃ不安はあるかもしれないが鎖神ばかり危険にさらしたくない」
「大丈夫だよ、心配しすぎ」
 天辻の言葉に、鎖神が心配しすぎだよと言ってくる。
「施設に潜入してデータを抜き出すだけ、心配することは何も無い」
「だが鎖神・・・」
 やはり心配だった。
 そして、万一のことを考えると不安だった。
 不測の事態が生じて、鎖神を失うということは考えたくない。
 それなら自分が出たほうが―――
「大丈夫、君よりはキャリアは長い。そう簡単にはしくじらない」
「―――それなら、Bloody Blue、お前が出るか」
 Viperが、天辻ではなく鎖神にそう言った。
 小さく頷く鎖神。
 いくら天辻が志願しようが、Viperが彼ではなく自分を選ぶということは分かっていた。
 チームリーダーであり一番実績があるのが自分なのである。
 別に天辻たちを信用していないわけではない。
 むしろ信用しているからこそ自分のサポートに回そうと思ったのである。
 天辻が心配そうに自分を見る。
 大丈夫だから、と繰り返して鎖神は席を立った。
「装備は?天辻が暴走する前に出発したい」
 傍らに立つ女性にそう声をかけ、3人の方を振り返ることもなく部屋を出る。
「鎖神・・・」
 ドアが閉まってから、天辻が呟いた。
「俺が暴走って・・・」
「鎖神の事に関しては不必要なくらいに心配するからでしょ」
 まったく、と言わんばかりの顔で水谷がそう毒づいた。

 女性に手伝ってもらい、スニーキング・スーツを着用する鎖神。
「・・・ぴったりだね」
 グローブをはめてから、ぽつりと鎖神がそう呟く。
「Bloody Blue、貴方が出ると想定して装備を用意しましたので」
 右大腿部に付けたホルダーに銃を押し込む鎖神を見ながら女性が無感情に言う。
「俺が出ると分かっていてどうして誰が出るかと選択させたやら」
 そう言ってから、先ほど脱ぎ捨てた服の上に置いていた腕時計を手に取り、装着する。
「しかし本部も無茶だよね。普通ならもっと綿密に準備をしなければいけないのにいきなり潜入しろ、だもんね」
 普通なら「HADES」に潜入の任務を与えられた時に自分たちで潜入ルートなどの調査と打ち合わせ、その後で初めて潜入に至るのである。
 いくら本部がある程度の情報収集を行っていたとしても急すぎる。
 打ち合わせも殆どない状態で潜入するのだから。
「・・・本部は、」
 鎖神の後ろで、女性が口を開く。
「"HADES"の能力を高く買っています。"HADES"なら細かい打ち合わせなくともこの任務を完遂できると信じています」
「それもどこまで真実やら」
 スニーキング・スーツに続いて現地まで泳ぐための装備を身に着けながら鎖神が呟く。
 今、本部を信用するわけにはいかない。
 本部が自分たちを始末したいらしいということは薄々感づいていた。
 そうでなければこんなに立て続けに危険な任務が舞い込むことはない。
 最後に酸素ボンベを背負い、鎖神はちら、と女性を見た。
「信じているのならもう少し任務を減らして欲しいね」

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あぁ・・・風邪で気持ち悪いです。
そろそろVP本編も書きたいのですがやっぱり吹き飛んだショックは大きい・・・


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posted by 日向 夏樹 at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ALICE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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