2006年02月24日

ALICE 5

なんかとんでもない長丁場になりそうな悪寒。
つうかこの時点でまだ前半だよなぁと呟いてみたり。
導入とオチしか考えてない状態で書くものじゃないんだなぁ・・・

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2006/02/24 書き始め
2006/03/04 追記、書き終わり

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5.接続

 いくつかの部屋を調べながら先を進むと、端末が置いてある部屋にたどり着いた。
 この端末なら、とスネークは装備の中から超小型の端末を取り出す。
「固体さぁん、それって・・・」
「ああ、出る前にNATからもらった端末だ」
 そう答えながら、端末に差し込む。
《あ、スネークそれ覚えててくれたんだ》
 NATからの無線通信に、スネークがああ、と頷く。
「それにお前のことだ、衛星か何か、こっちの世界の端末を掌握してるんじゃないのか?」
 コペルソーン・エンジン経由だけではNATも動きづらいだろう。
 と、すると考えられるのが一時的にこの世界の端末を掌握し、擬似的な肉体にすること。
 そのスネークの予測どおり、NATがうんと答えてきた。
《ちょうどいい位置に衛星があったから間借りしてる。でもそこの端末は完全なスタンドアローンだからどうやって掌握しようか悩んでたところなの》
 NATがそう言っている間にも、端末にはロード画面が表示され、数秒後、ロードが完了したとのアラートが表示される。
「どうだNAT、この端末からメタルギアの情報は分かるか?」
《うーん・・・どうやらメタルギアの開発データはさらにスタンドアローンのサーバに保存されてるみたい。でもここからでも洗えるデータが少しあるみたいだからそっちを先に調べるよ》
 ここに挿した端末はあとで戻るのに必要だから挿したままにしておいて、とのNATの言葉に従い、スネークは端末から離れることにした。
 NATからもらった端末はまだもう1つある。
 それを使えばNATも転送できるはず。
 NATの調査の結果は後で聞くことにして、スネークは先へ進むことにした。
 静まり返った廊下を暫く歩くと、人の気配を感じた。
 咄嗟にSOCOMを構え、気配の方へ向けるがすぐに思いなおし、ヒトダマの尻尾を掴む。
「・・・にゃっ?!こここ固体さぁん・・・!」
「M9を出してくれ。ここは穏便に進みたい」
 ベレッタM92FS通称M9。
 サプレッサー装着済み、さらに消音効果を高めるためにスライドをロックし、手動で廃莢しなければいけない改造銃。
 そんな銃に詰められた弾は実弾ではなく、麻酔弾。
 即効性のある強い麻酔薬は障害を殺傷することなく即座に無力化することが可能。
 ここでスネークが愛用しているSOCOMではなく麻酔銃を選んだという事は可能な限り穏便に事を進めたいと判断したからか。
 一瞬の沈黙の後、ヒトダマがんべっとM9を吐き出す。
 銃を受け取ってからのスネークの行動は早かった。
 巡回の姿を認めると同時に発砲、麻酔弾は狙いたがわず首筋に刺さり、巡回が昏倒する。
 どさりと巡回が倒れたのを確認してからスネークは巡回に駆け寄った。
 ざっと確認して巡回が暫く起きそうにない事を確認し、立ち上がる。
「この調子ならサーバまでは楽勝だな」
「だといいんですけどねぇ」
 ため息混じりにヒトダマが呟く。
 スネークが言うとおり、サーバまでなら数人の巡回を無力化するだけで到達できるだろう。
 しかしメタルギアの格納庫までとなると。
 数人の巡回だけでは済まないだろう。
 それなりに大規模な戦闘も覚悟しなければならないはず。
 歩きながら、スネークはいくつかの部屋に視線を投げた。
 表向きは刑務所だと言う。
 だが、時間的には就寝時間を過ぎていると言うのに部屋の中に人影はない。
 明らかに、おかしい。
 こんな時間になってもまだ囚人たちは動員されていると言うのか?
 それとも・・・表向きの刑務所としてすら機能していないのか。
 その時、スネークの目の前の角で気配が動いた。
 咄嗟にM9を構え、いつでも撃てるように体勢を整えるが気配の主もスネークに気づいたか、角で動きが止まる。
(・・・気づかれたか?!)
 だが、動きがおかしい。
 ただの巡回とは違う、明らかに気配を殺した、それなりに腕の立ちそうな気配。
(まさか・・・俺の他に侵入者が?)
 ヒトダマを牽制に使おうかとも一瞬考えるが、今言葉を発すれば不利なのは自分の方。
 一か八かで進むしかないか。
 ヒトダマが「どうしますかぁ?」と言いたそうにしているのを目で制し、スネークは一歩踏み込んだ。
 角の先の気配に向けてM9を突き出す。
『動くな!』
 何故か声が重なって聞こえた。

◆◇◆  ◆◇◆


 暫く館内を歩き回っていると端末が設置してある部屋を見つけた。
 扉を開け、中に誰もいない事を確認すると腕時計に、いや、腕時計型の端末から子機を取り出してPCに接続しようとする。
 ―――と、その手が途中で止まった。
 目立たないところにあるUSBポートに、小さな端末が差さっている。
(・・・?)
 不審に思い取り外そうとするが思いなおして手を離し、先に別のポートに子機を接続する。
 数秒の沈黙の後、端末が小さく振動する。
《やっぱり情報収集には俺が必要って事?》
 端末に付けられた小型の液晶ディスプレイに文字が流れる。
「まあね・・・俺一人でもなんとかなる任務だけど君がいた方が面倒が少なくてすむ」
 そう言いながら、B/BはPCのキーボードに指を走らせた。
「けど俺も面倒な事に巻き込まれてるかもしれない」
 別の侵入者の可能性。
 ヘリが飛んでいた、裏口がピッキングされていた、そしてPCに端末が接続されていたという事を考えれば。
 この施設の端末は外部とは接続されていないいわゆるスタンドアローンの状態。
 おそらくPCに接続されているのは外部と接続するための無線経由、あるいは衛星経由の端末。
 形は違えども今自分が差したLUKEとの接続端末とほぼ同機能の物と見てもいい。
《他に侵入者がいるかもしれない、ね・・・》
 恐らく衛星経由で無線を傍受していたのだろう、LUKEが思慮深げに文字を流す。
《実を言うとこの衛星、ハッキングされてるみたいなんだよね》
「ハッキング?」
《しかも今君がいるその施設にアクセスしてるみたい》
 えっと絶句するB/B。
 そんな偶然があってたまるだろうか。
《こっちでも色々と情報収集はしてるんだけどね》
「・・・システム"NAT"・・・システムというよりも君と同じくAIに近いものみたいだね」
 いくつかのプログラムを起動してざっと目を通し、LUKEに報告する。
《へえ、俺みたいに自我のあるAIが存在するわけ?》
「そこまでは分からない。けどAI自体がこの端末を拠点に色々調べてるみたい」
《じゃあ、鉢合わせして戦闘になるのも時間の問題かな》
「あまり派手に戦闘しないでよ」
 ウィンドウを閉じ、B/Bが半ば呆れたように呟いた。
「というかAI同士が鉢合わせして戦闘になるのかどうか分からないけど」
《相手の出方次第かな。というよりもこっちの任務がバレるようなら消さないとやばいんじゃ?》
「確かに、ね・・・」
 こっちも別の侵入者は見かけたら消さないといけないかも、と呟きB/Bは部屋を出た。
 暫く歩くと前方に巡回らしき人間の気配を察知する。
 咄嗟に銃を構え、B/Bは人の姿を見ると同時に発砲した。
 どさりと倒れる巡回。
 その眉間は正確に撃ち抜かれ、素人目にも即死だろうということが分かる。
 倒れた巡回を通路の隅に転がし、B/Bは先を急いだ。
 その途中で端末が振動する。
「何か分かった?」
《いや、詳しい情報はスタンドアローンのサーバに保管されてるみたいでさっぱり。でも気になるデータは少し発見した》
「気になるデータ?」
 立ち止まり、回りを気にしながらB/Bがたずねる。
《システム"ALICE"の開発履歴ってのがあった。詳しい事はこれから調べるけど今回開発されてるらしい兵器の重要なシステムを担っているみたい》
「システム"ALICE"ね・・・それじゃ、引き続き調査を頼むよ」
 そこまで言うと同時に、無線が着信を報せてくる。
 回線を開き、B/Bは一度ぐるりと周りを見回した。
《B/B、先ほどの件、洗ってみました》
 先ほどの件・・・別の侵入者の可能性。
 さっき接触した端末から別の侵入者の存在は確信していたが、B/Bはとりあえず報告を聞いておく事にした。
《航空管制局のデータですが、フライトプランにはないヘリだったようです》
「やっぱり」
《あと、おかしい事にレーダー有効範囲内に突然現れた機体のようです。さらに追跡しようとしたところレーダーから反応が消えたようです》
「反応が消えた?」
 わずかに首をかしげ、Rainの言葉を反芻する。
 突然現れ、突然消えたという事か。
 レーダーに反応しにくいステルス機であったとしてもここまで器用にできるわけがない。
 どういうことなのか。
《こちらでももう少し分析してみます》
「・・・ま、どっちにしても俺以外に侵入者がいる事は確実なんだけどね」
 また何かあったら連絡お願いと言い、回線を閉じる。
 少しロスしたがまだ十分時間はある。
 再び歩き出し、B/Bは当たりの気配を探った。
 すぐ近くに1人。それも気配を殺した手練の気配。
 ちょうど目の前の角で立ち止まっている。
 銃を握りなおし、B/Bは角を睨み付けた。
(まさかこんなにも早く?)
 銃口を角に向け、そろそろと歩く。
 角を曲がる手前で立ち止まり、軽く息をつく。
 戦闘になったとしても負ける気はない。
 だが、相手も「できる」存在だとしたら?
 しかしいつまでもここに立ち止まるわけにはいかない。
 意を決して、B/Bは角から身を躍らせた。
 同時に角の先の気配も動く。
『動くな!』
 二つの声が、同時に重なった。

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とうとう戦闘開始かぁ?!
あぁんどうなるの、どうなるのぉ〜????
(書ける自信がないらしい)


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posted by 日向 夏樹 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ALICE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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