・・・いやダメだ、ちゅーの表現はある。
それと、迷っているのが(男同士の)行為シーンはカットして、もう一つのエロいシーンは掲載するか、とか。
それならR-18詐欺にならずに済む。
んでもって。
えすこんINF、マッチングレート1600突破。
記念イラストまで描いてしまいました。
ついったと支部にUPっているので見てない人は見てみてねっ!
////////////////////
2014/07/14 UP
////////////////////
数日後。
艦内にけたたましく警報が鳴り響く。
素早く耐Gスーツを身にまとい、乗機に向かうインフィニティ。
その、乗機の前にエーヴィヒカイトが立っていた。
「インフィニティ、」
彼女がインフィニティを呼ぶ。
「なんだ?」
怪訝そうな顔で尋ねると、彼女はぽん、とインフィニティの肩を叩いた。
「落ち着け。恐れを捨てろ。私は、貴方に期待している」
そう言った彼女は少し笑っていた。
「初陣だ。健闘を祈る」
そうだ。インフィニティにとってはこれが初めての戦闘となる。
生き残れるのか、それともここで散るのか。
いずれにせよ、ここからすべてが始まる。
そんなことを考えながら、エーヴィヒカイトは自分の乗機へ向かった。
「エーヴィヒカイト‥‥」
呆然と立ち尽くす。
その肩を今度はナイトメアが叩いた。
「行くぞインフィニティ。お前を信じているからな」
ナイトメアの言葉に、インフィニティがああ、と頷いた。
それから自分の機体に乗りこみ、発艦する。
空には既にメビウス1もエーヴィヒカイトも上がっていた。
その編隊の後ろに付き、指示を待つ。
《今回が初陣の奴らもいるか‥‥これは訓練ではない、気を抜けば死ぬぞ》
インフィニティの他にも同期の訓練生が数人空に上がっていた。
ちらほら、緊張するだの生き残れるかだの不安げな通信が入ってくる。
その言葉を聞きながら、インフィニティはエーヴィヒカイトの言葉を思い出した。
恐れを捨てろ。
彼女の言葉のおかげかどうか分からないが、彼の心には恐れが巣食っていなかった。
多少の緊張はあるが、「必ず還る」という強い意思があった。
《エルジアの奴らが追いかけてきたな。全機、撃墜せよ。艦隊を護ってくれ!》
どうやら、エルジアが少しでもISAFの戦力を削ろうと追跡してきたらしい。
メビウス隊をはじめとする全ての隊が散開、戦闘に入る。
インフィニティもすぐに近くの敵に狙いを定めた。
ナイトメアの指示を受け、ミサイルをリリースする。
放たれたミサイルが敵に突き刺さり、爆発する。
「グッキル!首席卒業は伊達じゃないな!」
後ろで、ナイトメアが興奮したように叫ぶ。
正直、ここまでできるとは思っていなかった。
今まで何人もの初陣の新人パイロットを見てきたが大抵は命を懸けた戦闘に恐れ、パニックを起こし、無駄に弾薬を消費する。
だがインフィニティはどうだ。
冷静に、的確に敵を追い詰め、撃墜した。
エーヴィヒカイトの言葉があったからか。
「恐れを捨てろ」、その言葉は諸刃の剣だ。
恐れを捨てたあまり深追いしすぎて自滅することもある。
インフィニティはどうだ。
そう考えて、ナイトメアは違うな、と呟いた。
インフィニティは強い。
恐れを捨て、恐れを支配している。
もしかするととんでもない新人かもしれない。
次の敵に向かう彼をサポートしつつ、ナイトメアはこの戦争、生き残れるかも、と期待を寄せた。
それが裏目に出たのか。
コクピット内にけたたましくアラートが鳴り響く。
ミサイルアラート。
自分は慣れたものだったが、インフィニティは初めての経験だ。
これはパニックを起こすか、といざという時は自分が代わるか、などと考える。
F-4Eは後席にも操縦装置が付いている。普段は後席が操縦することはないが有事の際にはコントロールを行うこともある。それを踏まえて、インフィニティの様子を窺うと。
何か声は上げていたが、とても焦っているようには聞こえなかった。
大方「クソッ」とか「畜生」とか叫んだのだろう。それでも、冷静にシザーズを行いミサイルを振り切る。
同時に急降下し、後ろに付いたエルジアのSu-27を誘う。
何をする気だ、と思ったら海面ギリギリで機首を起こし、そのままインメルマンターンの体勢に入る。
やるな、と思ったナイトメアの視界の隅で機首上げに失敗しそのまま海に突っ込むSu-27が見えた。
ミサイルや機銃を使わずに敵のミスを誘って撃墜する、いわゆるマニューバ・キルを行ったのだ。
「いきなり2機目かよ!最速でエースの座を獲りたいのか?」
褒め言葉に聞こえない褒め言葉を投げかけると、「早く還りたいだけだ」という返事が返ってくる。
その頃にはエルジア側も燃料が尽きてきたか、撤退を開始する。
管制から帰還命令が届き、生き残ったメンバーがそれぞれの隊で編隊を組み、帰還を始める。
見るとかなりの数が撃墜されたようで、エルジアは撤退したものの試合に勝って勝負に負けたようなものである。
メビウス隊は、というと4番機、メビウス4が撃墜されていた。
メビウス1〜3、3機で編隊を組み帰還する。
着艦し、機体を格納、そこでやっと解放される。
ナイトメアが先に機体から降り、前席を見上げるとインフィニティもかなりしっかりした足取りで降りてきた。
「‥‥よう、」
そう、声をかけるとインフィニティがヘルメットを外しナイトメアを見る。
「初陣で2機撃墜とかお前ほんとやるな」
「‥‥焦らなければなんとでもなる」
そう冷静に応えたインフィニティだったが、それはただの強がりだとナイトメアは気付いた。
初めて実戦を経験して、何も感じない人間がいるとすればそれはただの異常者だ。
だがそれを指摘したところでインフィニティは否定するだろうし、指摘する気もない。
とりあえずデブリーフィングだ、とインフィニティを呼ぶと彼は小さく頷いてナイトメアの後ろを歩きだした。
「インフィニティ!」
不意に、後ろからエーヴィヒカイトの声が聞こえ、二人が立ち止まる。
先ほどの戦闘の疲れを感じさせない動きで彼女が二人に歩み寄る。
「なんだよエーヴィヒカイト、インフィニティは2機墜として生き残っただろ」
インフィニティを呼んだ彼女の口調がきつかった、と感じたのだろう、ナイトメアが抗議する。
それにはお構いなく、エーヴィヒカイトはインフィニティを見据えた。
「‥‥初陣にしてはよくやった。ブレイクの仕方も完璧だったしマニューバ・キルを狙ったあの急降下も大したものだ、と褒めておこう。だが‥‥」
ひとしきり褒めてから、彼女はおもむろにインフィニティの胸倉を掴んだ。
「だが貴方のその飛び方はいつか死ぬぞ!恐怖を支配した気分になって逆に支配されるぞ!」
「‥‥俺は、死なない」
自分の胸倉を掴むエーヴィヒカイトの腕を掴み、インフィニティが返した。
真紅の双眸に見据えられ、エーヴィヒカイトが一瞬怯む。
自分が思っていた以上に、インフィニティの意志は強かった。
必ず生き残る、その意思は一体どこから来たのか。
いや、一体何が彼をそこまで支えるのか。
彼女がいるという話は聞いていない。家族は自分たちがこれから撤退する地、ノースポイントに住んでいるというから健在だろう。だが「家族を守るため」という大義名分が感じられない。
あるとすれば―――それは、ロボットのように冷徹なプログラムだろう。
命令を受ければそれに忠実に従う。
たとえそれが命を奪うことであったとしてもインフィニティは何も感じることなく遂行するだろう。
事実、敵機を撃墜するということはそのパイロットを殺すことにつながるということを理解していたはずなのに何の躊躇いもなく撃墜した。
何が彼を動かすのか。
訊いてみたかったが、彼の瞳はとても冷たく、訊くことができなかった。
彼の胸倉を掴む手を放し、エーヴィヒカイトは踵を返した。
「デブリーフィングだ。早く集合しろ」
そう言い残し、彼女は足早に去っていった。
自分を、抑えたのだ。
深入りすれば喰われる。これ以上、興味を持ってはいけない。
今はただの仲間として必要最低限に関わるだけでいい。
インフィニティに興味を持ったのは事実だった。
虫も殺さないような顔をして、平気で敵を殺す。
多少強がっている感はあったがそれでも冷静な方だ。
一体、何が彼を動かしているのか。
少なくともそれを知るまでは死ねないな、と思った。
ちくりとした恐怖の予兆を感じとりながら。
////////////////////
今日は長かったwww
んでもって空戦シーン。
初陣で2機とかどんだけや。
しかもマニューバ・キルとかよくやるわー・・・
うちのモビさんだったら多分自分が墜ちてるわ・・・
次回、どうなるか。
(ノーカットだと行為シーンですが、どこまで載せるかがね・・・)