2014年07月16日

閉ざされた絶望 6(R-18:腐向け表現あり)

とりあえず前回がエロシーンだったわけですが。
今回は・・・まあ、カイトさんの発言が挙動不審なわけです。
なんでそんなことを言う、と。
その発言があったから・・・な展開になるんですけどね・・・

////////////////////

2014/07/16 UP

////////////////////

   
 どれだけの日数が経過したのだろうか。
 いつものようにナイトメアに犯され、腸内に吐き出された精液の影響で腹痛を起こしたインフィニティがやや青ざめた顔でトイレから出る。
 そこを、エーヴィヒカイトが通りがかった。
「インフィニティじゃないか」
 彼女の言葉に、インフィニティがびくりと肩を震わせる。
 普段ならそういうことはなかっただろう。
 ただ、今はタイミングが悪かった。
「小学生じゃないんだ、大きい方をやっていたとからかう気もない」
 そんなことを言い、彼女はインフィニティを見た。
「‥‥顔色が悪いな。最近、特に調子が悪そうだが」
「‥‥ちょっと最近腹具合がよくなくてな」
 インフィニティの応えにエーヴィヒカイトがそうか、と頷く。
「男の場合は中出しされたらちゃんと掻き出さないと腹痛を起こす、と聞いたが」
「‥‥な‥‥っ!」
 思わず、インフィニティが硬直した。
「な、何を‥‥」
 平静を取り繕うとしたが、無理だった。
 エーヴィヒカイトの眉が寄る。
「え‥‥ま、まさか‥‥本当なのか‥‥!?」
 いつも冷静なエーヴィヒカイトが珍しく動揺していた。
「相手は誰だ?いやそれは愚問か‥‥ナイトメアだな?あいつに関してはよくない噂を聞いている」
 それから、インフィニティの両肩を掴む。
「どうして今まで黙っていた!部屋の変更もできたはずだ!」
「‥‥」
 一番知られたくない相手に、知られてしまった。
 そうだ。
 こんなこと誰にも相談できないし、部屋替えを申請しようとしても全てをバラす、など散々脅されてできなかった。
 だがエーヴィヒカイトに知られた今‥‥もうそんなことはどうでもいいような気がしてきた。
 力なく項垂れたインフィニティを見て、どうしようかと一瞬迷ったエーヴィヒカイトだったが、無言でそっと彼を抱き寄せた。
 再び彼が肩を震わせるが、優しく抱きしめる。
「‥‥インフィニティ、辛かったな」
 誰にも言えず、どうすることもできず、苦しかったはずだ。
 インフィニティがおずおずとエーヴィヒカイトの服を掴む。
「エーヴィヒカイト‥‥俺はどうすれば‥‥」
 彼の双眸から涙が溢れ、エーヴィヒカイトの肩を濡らす。
 今まで誰にも言えなかったこと。それが漸く伝わった。
 女の目の前で泣くのはみっともない、そう言われたことがあった気がするがそんなことを気にする余裕はなかった。
 ただ、エーヴィヒカイトの優しさが心に沁みた。
 本当のところ、彼女に知られたら絶対軽蔑される、と思っていた。
 ほとんどレイプに近い形でナイトメアに犯され続けていたのだが、傍から見ればインフィニティにもそうされる原因がある、と思っただろう。
 しかしエーヴィヒカイトは軽蔑しなかった。
 逆に辛かっただろう、と同情してくれた。
 それが、嬉しかった。
「どうすれば、か‥‥それは、最終的に貴方が決めることだ。リスクは伴うが方法はいくつかあるはず。私は‥‥内情を晒してでも部屋を変えてもらえとしか‥‥」
 ナイトメアの悪い噂は聞いていた。男女見境なく手を出す、という。
 ただ、彼がエーヴィヒカイトに手を出さなかったのは彼女が怖かったから、だろうと想像がつく。
 そもそも、彼女は誰にでも厳しく同時に優しかった。
 間違っていれば間違っている、と厳しく指摘する。
 それを理解してもらえないときは鉄拳も飛ぶ。
 だからナイトメアはエーヴィヒカイトに一目置いていた。
 それがあったから、うっかりしていたのだ。
 インフィニティが狙われるということに。
 だが一体何が発端でナイトメアはインフィニティに手を出したのか。
 聞くべきか、聞かざるべきか悩む。
 少し考え、彼女はゆっくりと口を開いた。
「‥‥インフィニティ、話せる範囲でいい、話してくれ」
「‥‥」
 インフィニティが沈黙する。
 やはり、話せないか。
 よく聞く話だ。性的暴行に遭った被害者が警察等に届けた場合、何が起こったのかを放すことによって二次レイプが発生する、というのは。
 彼にとっては話したくないほど、辛いことのはずだ。
 それでも話さなければ何も解決しない。
 暫く、沈黙が続く。
「‥‥ありがとうエーヴィヒカイト」
 ぽつり、とインフィニティが呟いた。
 それから、エーヴィヒカイトから離れる。
「‥‥その気持ちだけで、俺は救われる」
「いいのか?」
 正直なところ、話してくれればナイトメアを再起不能なまでに叩きのめすつもりだった。
 それなのに、インフィニティはそれを拒んだ。
 いや、拒んだのではない―――
「自分のことだ、俺が自分でケリをつける」
 はっきりとした口調でインフィニティが応える。
 そこに、先ほどまでの怯えたような様子はない。
 ここ数日、インフィニティは何事もなかったかのように行動していたが、その中でどこかおびえた様子を見せていた。
 それは戦闘の恐怖を制御できていないから、だと解釈し、彼もやはり人間だったか、と思っていた。
 ところが実際はナイトメアに対する恐怖であり絶望だったのだ。
 それをエーヴィヒカイトが知り、手を差し伸べたことにより彼は一歩踏み出すことを決意したのだろう。
 何をするつもりかは分からない。だが策はある、ということか。
 ありがとう、とインフィニティが繰り返した。
 もう大丈夫だ、と。
 そして、寂しげに微笑んで見せる。
「‥‥インフィニティ、」
 エーヴィヒカイトが彼を呼ぶが、彼はくるりと踵を返した。
「大丈夫だ、自殺とか考えてない」
 それだけ伝え、彼は自室へと戻っていった。

////////////////////

カイトさんがよけいなことを口走るから・・・
もしかしてカイトさん、腐女子・・・?

なわけないですけど。

でもまあ、あれだ・・・
次回急展開です。
インフィニティがね・・・
posted by 日向 夏樹 at 06:52| Comment(0) | 閉ざされた絶望(AC04二次:R-18) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。