2008年02月29日

Dangerous Shopping (DF番外編)

頂き物第2弾、てか連投(笑)
DF番外編、とあるようにライゼンさんの「Divine Force」の番外編です。
ただ、舞台が・・・うん、舞台がVPサイドなんだ。

というわけで頂き物としてあげさせていただきました。

店員(というか店長)鎖神のボケっプリスキンに笑ってもらえるとうれしいな。
てかオレは読んだ瞬間大爆笑してしまいました。
鎖神、店員だときっとこんなキャラwwww

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2008/02/29 UP

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Divine Force 番外編【Dangerous Shopping】

もうすぐ世間がバレンタインデーという行事で一色になろうとしているある日のこと。
とある商店街を、一人の女性がぶらぶらと歩いていた。
彼女の名は木原未幸、警察本部にある特務課所属の人間だ。
特徴的な深紅の髪をした彼女は、商店街に並ぶ店を見ながらどの店に入ろうかと悩んでいる。
その様は、普段の任務で生死を賭けているようには到底見えない、普通の女性だ。
それというのも、今日は彼女の非番の日。
そこでちょっとした買い物をしようと商店街に繰り出してきたわけなのだが……

「どの店にするか、悩むなぁ……」

多数の店が並んでいる様を見て、ため息まじりにこぼす独り言。
流石バレンタインデーが近いだけあって、どの店もチョコレートをこれでもかと言わんばかりに店頭に並べている。
そんな悩める彼女の目に留まったのは、一件のファンシーショップ。
ちらと店の看板を見てみると、『白雪姫』と書いてある。
女性向けの店にも見えるが、何となく気になったので店の中に入ってみることにした。

「いらっしゃいませ」

男性店員の声に出迎えられて店の中へと入っていくと、そこには何人かの女子高生がたむろっていた。
入る店を間違えたかなと思うも、折角入ったのだし一通りは商品に目を通してみたい。
そこで店内を一周するように、どんな商品が置いてあるのかを見てみることにした。
すると、以外に雑貨の種類が多く、見ていて飽きない。
それに客としてきている女子高生の数人は、どうやら店員目当てのようだ。
そんなに人気のある店員なんだろうかと目線だけでちらっと見てみる。
ざっと見たところ店員は3人ぐらいで、誰をとっても容姿端麗。
若い女性に人気があるわけだと木原は一人納得しながら、続けて店内を見て回った。

「うーん…… どこかピンと来るものがないなぁ」

そう呟く彼女は、気づいたらレジの前まで来ていた。
こうなったら店員にお勧めを聞いてみようという算段だ。

「あの…… すみません」

呼ぶと、黒髪で見た目十代後半ぐらいの店員がすぐに応対してくれた。

「何か御用でしょうか?」

顔を上げて木原を見る店員。
近くで見ると、尚のことその端整な顔つきが際立つ。
これはもてるだろうなぁと一人で勝手に考えながら、用件を話す。

「ちょっとプレゼント用の商品を探してるんですけど、何かお勧めはありますか?」

「そうですね…… どのような相手にプレゼントされるのですか?」

相手を確認してくる店員。
そういえば、プレゼントする相手が男が女でだいぶ変わってくるよね、と一人で納得した木原は店員に応える。

「男性向けのものでお願いします。
あと、できれば鷲をモチーフにしたものなんかがあればベストなんですけど」

「鷲……ですね。では少々お待ちください」

在庫を確認しにいくのだろうか、店の奥の方へと行こうとする店員の後姿を見た木原に、何かがフラッシュバックする。

「え、BloodyBlue……?」

小さい声で呟くように言う木原。
Bloody Blueとは、数年前に特務課の同僚である海藤正樹を死の淵まで追い詰めた強敵。
木原がその場に駆けつけて、なんとか事態は収拾したものの、あの時の緊迫感は今でも体に染み付いている。
その呟きに他の店員二人がこっちを一瞬見たように思ったが、辺りを見ても誰の視線も感じない。
奥に消えていった青年はというと、聞こえていないのだろうか、何の反応も示さない。

「……そんなわけないよね」

何を馬鹿なことを言ってるんだろうと自分をたしなめる木原。
――だが、木原の直感は当たっていた。
ここ、『白雪姫』は、Bloody Blueが普段の生活で隠れ蓑にしている店なのだ。
木原の呟きにも聞こえないふりをしていただけ。
本当は彼女が店に入ってきた時点でBloody Blueの方は感づいていた。
特務課の人間がうちの店に来た――と。

「やれやれ、まさか特務課がこの店に寄るなんてね……」

店の奥でBloody Blueは大仰に肩をすくめる。
そして店の在庫品の中から、男性向けのプレゼントを選抜する。
と、そこでBloody Blueは、

「……ちょっと待てよ?鷲のモチーフか――」

ふと呟いてから、いくつかの品を棚に戻し、新たにいくつかの品を棚から引っ張り出してくる。
うん、と何かに納得してレジのところへ戻るBloody Blue。

「お待たせしました」

店の奥からダンボール箱を抱えた店員――Bloody Blueが戻ってくる。

「どうですか?何かいいものありました?」

木原は少しの期待を膨らませながらBloody Blueに聞いてみる。

「はい、いくつか候補を持ってきたのでその中から選んでみてください」

そう言ってダンボールの中をごそごそと漁るBloody Blue。
やがてひとつの品を取り出して、レジの前へと置く。

「鷲をモチーフということなので、こういうものはどうでしょう」

そこに置かれたのは巨大な鳥の剥製。
流石に剥製をプレゼントするのはどうかと苦笑する木原。

「すいません、流石に剥製というのは……
それにこれ、鷲じゃなくて鷹ですし」

剥製云々の前にまず鳥の種類が違っていた。

「そうですね。流石お客様、鷹ということを見抜きましたか」

そう言って何事も無かったかのように剥製をしまうBloody Blue。

(ってもしかしてワザと?)

木原は懸念するも、まあいっかと続けて店員が出してくるものに期待を寄せる。

「ところでお客様、某国にある『真実の口』というものはご存知ですか?」

と、ダンボールの中を漁りながらBloody Blueが突然そんなことを聞いてくる。

「え?ああ…… 確か嘘つきは噛まれるっていう石の彫刻ですよね?」

いきなり何だろうと思いながらも自分の知ってる限りで答える木原。

「ええ、そうですね。
実は当店にもそのような雑貨があるんですよ」

そういって取り出したのは、木の枝に留まる鷲をかたどった彫刻。
その嘴は開いていて、指一本入るぐらいの穴があけられている。
今度はちゃんと鷲なんだ、と思いながらも興味深そうにその彫刻を眺める木原。

「これは『虚偽の嘴』という彫刻です」

勿論そんな彫刻は存在しない。

「この嘴の中に、嘘つきが指を入れると指が抜けなくなるという――」

「あれ〜?店員さん、何も起きませんよ?」

Bloody Blueが説明する前に既に指を突っ込んでいた木原。
いや、実に好奇心旺盛な女性だ。せめてこちらの説明を聞いてからにしろよと内心思う。
それにこの彫刻は、本来指を入れた時点であっという間に入れた指を裁断する拷問器具。
反応しないということは、彼女が指を入れたということを装置が感知しなかったのだろう。
流石、【紅き陽炎】と言われるだけはあるか、と思う。

「おかしいですね、故障しているようです」

そういって彫刻をコツコツと叩くBloody Blue。
勿論、故障なんていうことはなく単に木原の気配を感知できなかっただけなのだが。

「申し訳ありません。別のものを探してみますので少々お待ちください」

すぐに虚偽の嘴という胡散臭い彫刻をダンボールの中に片付けて、別の品を漁るBloody Blue。
当の木原はというと、次は何が出てくるのだろうと興味津々のようだ。
いくつかの品をレジの前に出しながら、尚もダンボール内を詮索するBloody Blue。
置かれた品物に一通り目を通しながらも、木原は一つの箱に目を留める。
その箱は正方形の形をした、デザイン性が何も感じない真っ黒で無地の箱。
興味深そうに箱を手にとって眺める木原だが、どれだけ見ても先ほどの彫刻と違って明らかに使用用途が分からない。
いや、先ほどの彫刻も一見して明らかに使用用途が分かるとはいえないのだが。

「店員さん、これは何ですか?」

疑問に思ったことをそのまま店員に投げかける木原。
その言葉でBloody Blueはダンボール内の詮索をやめ、目の前にいるお客の方に注意を向ける。

「ああ、それは――
と、その前に無闇に箱を開けないでくださいね」

「え?」

首を傾げる木原の手は、既に箱のフタを開けていた。
と、その瞬間木原の顔のすぐ横を何かがすごい勢いで飛び出していく。
そして天井で何かがぶつかる音がすると、木原はすぐに音のした方に振り向いた。
どうやら天井に何かが突き刺さったように見える。

「弾丸……?」

箱からほのかに立ち上る硝煙の匂いと、天井に突き刺さった黒い固形物を見て呟く。
そして、

「へぇ、これすごいビックリ箱ですね〜
まるで開けた時に本物の銃弾が発射されたみたい」

感心しながら箱を眺める木原。
ビックリ箱……そう来たかとBloody Blueは内心ため息をつく。

(いや、それ実弾なんだけどね)

装弾数は一発の何の変哲も無い箱を装った暗殺道具。
開けたその瞬間一発の銃弾が開けた者の眉間を貫く非常に危険な箱なのだが……
彼女はよっぽどの強運の持ち主なのだろうか、硝煙も本物みたいと呟きながら興味深そうに箱を見ている。

「お客さん、銃器に詳しいんですか?」

ふとそんなことをBloody Blueが聞いてくる。
まあ確かに、硝煙の臭いが本物っぽいとか実弾みたいとか言っていればそんな疑問が出てくるのは当然なのだが。

「え?……まあ、そうですね〜 ある程度は」

苦笑しながら曖昧に答える木原。
ちょっと興味がありまして、とその場を取り繕うが、勿論嘘であることはBloody Blue自身がよく知っている。
まあ、たかが店の店員に、仕事の関係上よく銃撃戦をやりますなんて言うはずも無いと思うが。
だが、Bloody Blueがそんな世間話とも取れるような疑問を投げかけたのには理由があった。
それは次に取り出した品物で明らかになる。

「鷲つながりということもありますが、お客様は銃に興味があるようなのでこういうものはどうでしょうか?」

そういって取り出されたものは、等身大のデザートイーグル。
……の形をしたチョコレートだった。
細部まで見事に表現されている様は、もはや芸術と呼ぶに相応しい。

「これは……」

これには今まで以上の驚きを顕にする木原。
デザートイーグルといえば、プレゼントする当人が愛用している拳銃だ。
まさにピッタリな品と言えるだろう。

「鷲をモチーフ……と言うべきかどうかは分かりませんが、映画でもよく出てくる有名な拳銃です。
確か、デザートイーグルという名前でしたよね?」

勿論Bloody Blueは銃を見ただけでその識別が出来るほど銃器に詳しいのだが、あえて素人を装ってとぼけてみせる。

「ええ、そうですね。
確かに鷲は”イーグル”……これはプレゼントにピッタリかもしれません」

それにBloody Blueは笑みを浮かべて(といっても勿論店員としての作り笑いだが)

「それは良かった。
プレゼントする相手も銃がお詳しいようですね」

「ええ、まあ……」

照れ笑いする木原に、着々と会計処理をするBloody Blue。

「プレゼント用ということなので包装致しますね」

「はい、お願いします」

Bloody Blueは包装の確認を取ると、すぐに別の店員を呼んでその店員に包装を任せる。
何かぼやきながらもその店員は慣れた手つきでプレゼントを包装していく。
その間にBloody Blueは木原から御代をいただき、レジを打つ。
木原にお釣りを渡す頃には既に包装が出来上がっており、包装紙を巻いてくれた店員が手渡しで渡してくれる。

「いいものが見つかって良かったです」

と満面の笑みで二人の店員に礼をいう木原。
どういたしまして、とBloody Blueが返して、別の店員はまたお願いします、と返してくる。

こうして、色々あったものの木原は無事に買い物を終え、帰路についたのであった。


Fin.


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未幸たん・・・ああたすごいよいろんな意味で(笑)
2回も危険な目にあってるのに、なんというか、うん・・・

しかしこのDE型チョコをもらった海藤さんがこのチョコを食してる姿を想像すると笑える。

銃口からあんぐりやって、同僚に「ちょっと待て海藤早まるな!!」とか止められるんですよ、たぶんwww


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posted by 日向 夏樹 at 00:53| Comment(0) | 頂き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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